表 題 |
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高湿度条件下で乾燥中の洗濯物の細菌動態に及ぼす洗濯洗剤の影響 |
著 者 |
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檜山圭一郎 ((有)バイオシステム研究所) |
掲 載 |
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防菌防黴, Vol.34, No.1, pp.11-18 (2006) |
梅雨時に部屋干した洗濯物はしばしば悪臭を発するようになる。 これは, 洗濯物に残存する皮脂が細菌で分解されるためである。 そこで黄色ぶどう球菌と緑膿菌をそれぞれタオルに接種し, 市販の除菌洗剤 (A) と通常洗剤 (B, C) のそれぞれでタオルを洗濯して相対湿度92%で乾燥した時の各細菌の消長に及ぼす洗剤の影響を調べた。 その結果, 1) 黄色ぶどう球菌は, Aで洗濯すると3-4桁減少し, BまたはCで洗濯すると2-3桁減少する。 2) 緑膿菌は, A, B, Cのいずれを用いて洗濯しても1-2桁減少する。 3) しかしながら, Aで洗濯したタオルの場合30℃, 92%の高湿度条件で乾燥中にさらに菌が死滅していくが, BまたはCで洗濯したものでは同様の乾燥中に残存した菌が増殖する。 4) この傾向は, グラム陽性菌の黄色ぶどう球菌で著しいことが判った。
Key words |
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Detergent/Bleacher (漂白剤)/Washing/Laundry/High humidity condition (高湿度条件)/Drying/Indoor drying (部屋干し)/Staphylococcus/Pseudomonas/Bacterial vicissitudes (細菌動態)/Degerming (除菌)/Rainy season (梅雨). |
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