表 題 |
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閃光パルスと紫外放射の殺菌効果に及ぼす各種被照射体の影響 |
著 者 |
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竹下和子・鮫島 隆 (プリマハム(株)), 尾形琢磨 (石川島播磨重工業(株)), 五十部誠一郎 (食品総合研究所), 有原圭三・伊藤 良
(北里大学獣医畜産学部) |
掲 載 |
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防菌防黴, Vol.34, No.3, pp.131-139 (2006) |
殺菌される微生物の存在する環境に注目し, 寒天平板培地表面, 蒸留水中, 乾燥したガラス板表面の各種被照射体上の微生物に対する閃光パルス照射の殺菌特性について,
紫外放射 (以下, UV) と比較しながら調査した。 その結果, Bacillus
subtilis, Aspergillius niger
の胞子に対する閃光パルスや UV の殺菌効果は, 菌株や被照射体の種類によって異なり, 特に, A.
niger に対する閃光パルス殺菌では,
その存在する被照射体の違いによる差が顕著であった。 A. niger に対しては閃光パルスの発光スペクトルのうち, UV 波長域以外にも約300nmより長波長側もその熱的作用により殺菌的に作用することが明らかとなった。
耐熱性がない微生物に対しては, UV 遮断フィルムを使用した包装であってもその外側から殺菌可能であることも示された。
Key words |
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Pulsed light (閃光パルス)/Xenon flash lamp (キセノンフラッシュランプ)/Ultraviolet
irradiation (紫外放射)/Microorganism (微生物)/ Sterilization (殺菌). |
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