日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 34, No.5 (2006)



表 題 水産増養殖における新規プロバイオティクス候補菌のスクリーニング
著 者 塩崎靖志, 越塩俊介, 吉川 毅, 坂田泰造 (鹿児島大学水産学部), 前田広人 (三重大学生物資源学部), 田岡洋介 (鹿児島大学大学院連合農学研究科)
掲 載 防菌防黴, Vol.34, No.5, pp.251-261 (2006)

 水産増養殖では, これまで魚病対策として主に抗生物質が使用されてきたが, これらは耐性菌の出現や, 魚体内に残留性の観点から代替品が求められており, その代替品として, プロバイオティクスが注目されるようになった。 本実験結果から, 乳酸菌培養上清液が魚病細菌である E. tarda 及び V. anguillarum に対して抗菌活性を示し, また, 各種耐性試験より, 分離2菌株が pH2.5の人工胃液及び胆汁添加人工腸液中において耐性を示し, 3% NaCl 添加 MRS 液体培地においても増殖することができ, さらに80℃で60分間暴露しても高い耐性を示した。
Key words Probiotics (プロバイオティクス)/Antimicrobial activity (抗菌活性)/Gastrointestinal juices (人工胃腸液)/Viability (生残).