表 題 |
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Light Upon Extension Fluorogenic Primer を使ったリアルタイム PCR 法による Listeria
monocytogenes の検出 |
著 者 |
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樋脇 弘, 馬場 愛, 江渕寿美 (福岡市保健環境研究所), 宮本敬久 (九州大学大学院農学研究院) |
掲 載 |
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防菌防黴, Vol.34, No.6, pp.329-338 (2006) |
L. monocytogenes の hly 遺伝子を特異的に検出する LUX 蛍光プライマーを作製し, 本プライマーを使ったリアルタイム
PCR 法 (LUX-qPCR) の反応条件を検討した。 作製した2773FL/2882RU および916FL/970RU のプライマーセットを用いて,
58℃アニーリングで LUX-qPCR を実施した結果, 検出感度は3×103CFU/ml (PCR 反応溶液中15CFU) と良好で,
特異性と定量性も優れていた。 L. monocytogenes が検出された食品の増菌液から LUX-qPCR による hly 遺伝子の検出を行ったところ,
定性試験では培養法と LUX-qPCR の結果は一致したが, 定量試験では培養法よりも LUX-qPCR で得られた菌数の方がやや多かった。
今後, 増菌液からの鋳型 DNA 作製方法や分離方法を見直すことで両者の成績は一致していくものと考えられ, LUX-qPCR による hly
遺伝子の検出法は食品検査の迅速試験として有用であることがわかった。
Key words |
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Light Upon Extension Fluorogenic Primer (LUX 蛍光プライマー)/Listeria
monocytogenes (リステリア・モノサイトゲネス)/Real Time PCR (リアルタイムPCR)/hly
gene (hly 遺伝子)/Listeriolysin O (リステリオリジンO). |
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