表 題 |
: |
生ハムにおける Listeria monocytogenes の汚染状況と増殖リスクの評価 |
著 者 |
: |
志田知代, 後藤清太郎, 壱岐 隆, 渡辺 至(日本ハム(株)加工事業本部商品開発研究所ハム・ソーセージ研究室) |
掲 載 |
: |
防菌防黴, Vol.34, No.8, pp.471-478 (2006) |
生ハムにおける L. monocytogenes の生残と増殖のリスクについて評価した。 生ハムの原料肉から L. monocytogenes は 26.1 %検出され, 定量的には4.6±10.5 MPN/100g存在した。 加工工程を通じて L. monocytogenes は平均して増殖することはなく逆に0.01から2 Log CFU/g減少した。 スライス前の生ハムのブロック肉及びスライスした生ハムから38株の L. monocytogenes が分離され, それらを低温と低水分活性下での増殖特性から, 生ハムでの増殖の可能性が考えられる菌株を選別するためにグループ分けを実施した。 分離株を生ハムに接種しその消長を評価した。 低温と低水分活性下で最も高い増殖性を示したグループの L. monocytogenes であっても10℃で劇的に増殖することはなかった。 生ハムの L. monocytogenes リスクは小さいものと判断された。
Key words |
: |
Raw ham (生ハム)/Low
temperature (低温)/aw (水分活性)/Sero type (血清型)/Listeria
monocytogenes (リステリアモノサイトゲネス). |
|
|
|