日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 34, No.10 (2006)



表 題 還流式加熱殺菌装置による医療廃液の殺菌効果の検討
著 者 小寺 徹, 中野 雅則 (愛知県薬剤師会), 永松 正 (名城大学薬学部), 朝治 健次 ((株)アクロス)
掲 載 防菌防黴, Vol.34, No.10, pp.625-632 (2006)

医療廃液の殺菌はオートクレーブ中の釜に捕集し数リットルずつ行うことが一般的であるが, 外科手術等の医療廃液は大量に発生する上に捕集が困難なため, オートクレーブ処理には不向きであり, 捕集者が汚染される危険性もある。 今回新しく開発された還流式加熱殺菌装置では, 排水溝等から直接流入し過熱管中を還流しながら200℃以上の高温により加熱殺菌するため, はるかに短時間で安全に処理できることが確認された。 また, その他の細菌についても試験を行い, プール水, 浴場水等にも有効であることが確認できた。
Key words circulation-type heating sterilization device (還流式加熱殺菌装置)/Medical wasted fluid (医療廃液)/autoclave (オートクレーブ)/heating sterilization (加熱殺菌).