表 題 |
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腐生性真菌の深在性真菌症誘発の可能性 |
著 者 |
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荒川京子 (感染症研究所寄生動物部), 高鳥浩介 (食品医薬品衛生研究所衛生微生物部), 澤田拓士 (日本獣医生命科学大学獣医学部) |
掲 載 |
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防菌防黴, Vol.35, No.3, pp.139-146 (2007) |
家畜飼育土壌に分布する腐生性真菌の感染性を確認するため, 土壌から生体経由で真菌の分離を試み, 臓器内での発育形態を観察した。 臓器内での菌糸の発育が活発であったのは高温耐性菌である Aspergillus および接合菌類であり, その他の腐生性真菌の発育性は低いことが確認された。 また, 分離した真菌の中で最も顕著な発育を示した Aspergillus flavus について免疫抑制した場合の感染好適臓器等を探ったところ, 特に脳および腎組織内で活発な菌糸の発育が認められ, A. flavus は脳および腎に対して易感染性であることが示された。
Key words |
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Saprophytic fungi (腐生性真菌)/Aspergillus flavus/deep-seated mycosis (深在性真菌症)/Opportunistic infection (日和見真菌症). |
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