日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 35, No.10 (2007)



表 題 高松塚古墳石室のカビ問題を考える
著 者 高鳥浩介 (東京農業大学)
掲 載 防菌防黴, Vol.35, No.10, pp.655-666 (2007)

今から1300年前に築かれた奈良県明日香村高松塚古墳は, 国の特別史跡として, また石室内に描かれた壁画は国宝として指定を受けてきた。 昭和47年の発見から今日に至るまで古墳石室内はカビ被害を受け, そのたびに対策が講じられてきた。 しかし, 古墳石室の環境は一旦カビ発生によりその対応は十分でなく, カビ発生の問題が今日まで続いている。 本稿では発見から現在までに起こったカビ問題について防菌防黴分野の観点からまとめてみた。
Key words Takamatsuzuka tumulus (高松塚古墳)/Wall painting (壁画)/Fungal problem (カビ被害)/Fungal control (カビ制御).