日本防菌防黴学会

学会のご案内

関連情報

  • English
防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.3 (2008)



表 題 ペットから人へ,身近で起こる人獣共通感染症[3]~昨今の現状と予防対策~感染経路と症状,予防対策まで (2)細菌感染症
著 者 中馬猛久(鹿児島大学農学部獣医学科 病態・予防獣医学講座公衆衛生学分野)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.3, pp.193-200(2008)

細菌が原因となる人獣共通感染症のうちペットに関わる疾病と考えられるレプトスピラ症,パスツレラ感染症,猫ひっかき病,リステリア症,サルモネラ症,カンピロバクター症,オウム病,Q 熱,ブルセラ症について病原体の感染経路,症状,予防対策を述べた。各々の感染症の病原体には特徴的な性状があり,感受性動物や保菌動物およびヒトへの感染経路にもそれぞれ大きな特徴がある。動物由来感染症の対策にはこれらの特徴の組み合わせに対応した対策を講じる必要がある。動物の飼い主や動物に関わる職に従事する人々にわかりやすく情報を提供することが,このような感染症を予防する上で重要である。
Key words 人獣共通感染症/細菌感染症/予防対策/ペット.