表 題 |
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食品照射検知の LAL/GNB 法の測定条件の検討 |
著 者 |
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越川富比古,松島昌子,廣庭隆行(日本アイソトープ協会甲賀研究所),宮原 誠(国立医薬品食品衛生研究所食品部) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.36, No.4, pp.213-221(2008) |
EN 14569(2004)法はリムルス試験(エンドトキシン量)と総菌数及びグラム陰性菌数を指標として,照射の有無を判定する方法である。この検知法が実際に適用できるか否かを検討した。EN 14569 の総菌数及びグラム陰性菌数測定では培養温度21℃,培養時間24±1時間であったが,培養温度30℃,培養時間72時間が適切であった。また,菌数評価では30~300個のコロニー数を基に菌数を評価するのが正確であった。エンドトキシンの測定においても規格に記載された反応系ではゲル化の判定が難しかったので,3倍量の反応系を用いて菌液を希釈し,試験管でのゲル化でその判定が容易にできた。照射有無は log10(エンドトキシン量/g)-log10(グラム陰性菌数/g)の値(A値)より判定できた。A値が正の値を示す場合は照射,総菌数やグラム陰性菌数が103個/g以上でA値が負の場合は未照射であった。一方,両菌数が103個/g 以下でA値が負の場合は,照射された可能性が高いと判定できた。
Key words |
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Food irradiation(食品照射)/Irradiated food detection(食品照射検知)/Limulus test(リムルス試験)/Gram negative bacteria(グラム陰性菌). |
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