表 題 |
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緑茶抽出物の抗菌活性とpHの影響 |
著 者 |
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中山素一,重宗尚文,徳田 一(花王(株)安全性評価研究所),古田可菜子,松下知世,吉澤千尋,宮本敬久(九州大学農学研究院生物機能科学部門) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.36, No.7, pp.439-448(2008) |
カテキン類を含有する緑茶抽出物(以下GTE)の46株の細菌に対する抗菌活性を種々のpHにおいて,GTE入りの50% L-Brothで30℃または37℃で48時間培養後に測定した。その結果,pH6.5ではGTEはStaphylococcus aureus, Bacillus属細菌,Vibrio属細菌の生育を250ppm以下の濃度で阻害したが,E. coli O157 : H7,Salmonella 属細菌,Listeria monocytoge-nes,Lactobacillus属細菌はGTEに対して耐性を示した。pH6.5に比べpH5.0ではB. cereus,L. monocyto-genes,L. plantarum,V. parahaemolyticusで GTEの抗菌活性は向上したが,S. Enteritidis,E. coli O157: H7,P. aeruginosa等の多くの細菌ではpH8.0において4倍以上抗菌活性が増大した。主要カテキン8成分による抗菌試験の結果,pHに依存した細胞表層へのカテキンの吸着及びカテキンの過酸化水素産生が抗菌作用に大きく関与していることが示唆された。
Key words |
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Green tea extract(緑茶抽出物)/Catechin(カテキン)/Antibacterial spectrum(抗菌スペクトル)/ Food poisoning bacteria(食中毒菌)/Food spoilage bacteria(腐敗細菌)/pH. |
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