日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.7 (2008)



表 題 食バイオフィルムの形成とその制御・応用・対策[3] バイオフィルムによる金属の腐食とその対策への試み
著 者 菊地靖志(大阪市立大学客員教授 大阪大学名誉教授)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.7, pp.487-496(2008)

金属に発生した微生物誘起腐食(Biocorrosion)研究で観察された金属表面上のバイオフィルムの例を示し,その結果として腐食が発生することを明らかにした。バイオフィルムは存在する微生物によって形状に違いが見られた。バイオフィルムの形成過程,構造,組織について更に研究する必要がある。このバイオフィルムを制御する目的で金属材料側からの取り組みとして金属の抗菌性に注目した。先ず金属の抗菌性を評価し,その機能をもってバイオフィルム形成を制御できる可能性について述べた。さらに,これらの研究が,本会のモットーとする研究分野横断的な共同研究テーマと合致するとして,情報を共有できる仕組みが重要であることを述べた。
Key words 微生物腐食/バイオフィルム/抗菌性金属/ステンレス鋼.