日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 36, No.11 (2008)



表 題 実験用空調ダクトにおける紫外線空気殺菌 -基礎的検討-
著 者 古橋正吉(東京医科歯科大学)
掲 載 防菌防黴,Vol.36, No.11, pp.765-773(2008)

手術室の空気供給において,浮遊細菌による空気汚染は重大な問題である。空気清浄化には現在では HEPA フィルターが用いられ,細菌に対しても優れた濾過効果をあげている。しかし,直接の殺菌効果がないために,ダクト内の保守法の不完全や材リーク発生の危険など,問題とすべき点がある。
また,冷暖房のランニングコストを考えた場合,一度清浄化された空気の再利用も考えられ,そのためにも直接殺菌効果を持つ安全な装置が必要である。この空気殺菌の方法として紫外線の応用を考え,空調用実験装置を試作し実験をおこなった。