日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.3 (2009)



表 題 食品の微生物検査法と食中毒発生時の疫学調査法[18] 低温細菌
著 者 平井昭彦(東京都健康安全研究センター微生物部)
掲 載 防菌防黴,Vol.37, No.3, pp.231-237(2009)

psychrotrophic bacteria(低温細菌)につき,その沿革,検査法を述べた。0℃ で増殖可能な細菌が1887年 Forster によってはじめて報告された後,低温域で増殖可能な細菌が多数存在することが研究により明らかとなった。食品中の低温細菌は国際的に ISO や IDF が検査法を示しており,7℃10日間培養で目視可能なコロニーを計測する方法が主である。国内では食品衛生検査指針・微生物編(2004)や衛生試験法・注解(2005)に低温細菌検査法が記載されており,これらの検査法につき解説した。
Key words psychrophiles(好冷細菌)/psychrotrophs(低温細菌)/ISO International Standard(ISO国際規格)/IDF Standard(IDF標準法)/psychrotrophic microorganisms(低温微生物).