日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.7 (2009)



表 題 食品の化学的保存技術[1] 開講にあたって
著 者 高山正彦((財)日本食品分析センター彩都研究所品質保証部)
掲 載 防菌防黴,Vol.37,No.7,pp.553-557(2009)

人類は食品を長持ちさせようと,様々な工夫を行ってきた。特に微生物による腐敗防止の為に,漬物等の発酵,干物等の乾燥,冷凍・冷蔵等の保冷,煮・炊・焼等の加熱を始めとする殺菌,真空・ガス置換・脱酸素等の包装関連の各技術等を発展させてきた。この講座では,食品衛生に長年携ってきた者の一人として,加工食品の微生物制御に大いに貢献していると実感する「食品自身の保存性を高める手法」,つまり「食品添加物を使用した化学的な保存技術」に焦点を当て,代表的な抗菌性を示す食品添加物について,一線で活躍されている方々にご執筆頂く。また,食品の化学的保存技術の全容が分かるよう,まず「食品添加物概論」及び「食品の化学的保存技術概論」について解説して頂く。なお,この一年間にスーパー等で購入した加工食品に使用されていた食品添加物,その中の抗菌性を有する添加物等についても例示した。
Key words Food(食品)/Chemical-technique(化学的手法)/Preservation(保存).