日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.8 (2009)



表 題 温度変動がサルモネラおよび黄色ブドウ球菌の表面付着に及ぼす影響
著 者 森松和也(九州大学大学院生物資源環境科学府),濱中大介,内野敏剛,田中史彦(九州大学大学院農学研究院)
掲 載 防菌防黴,Vol.37,No.8,pp.565-571(2009)

温度変動がSalmonella entericaおよびStaphylococcus aureusのポリスチレン表面への付着に及ぼす影響を調査した。付着初期に高温に曝されることで,付着菌数が増加したが,培養時間の延長に伴い,付着菌数が減少した。一方,低温では菌の付着が維持された。また,昇温を行うことで付着菌数が大幅に増加し,降温を行うことで菌の付着維持を強化した。ゆえに,流通中における温度変動は青果物の微生物学的品質を劣化させるため,温度変動を考慮した微生物制御が重要であると考えられる。
Key words Fluctuating temperature(温度変動)/Adherent(付着)/Salmonella enterica(サルモネラ)/Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)/Biofilm(バイオフィルム).