日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 37, No.8 (2009)



表 題 食品の殺菌手法-原理・特徴・現状・課題[21]
物理的手法 (7)食品の交流高電界殺菌
著 者 植村邦彦(農研機構食品総合研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.37,No.8,pp.611-616(2009)

交流高電界技術による液状食品の殺菌方法について解説した。本技術は,材料に直接電流を流した場合に材料自身が瞬間的に発熱する温度効果と,印加した高電界による電界効果を複合させた殺菌方法であり,大腸菌のような栄養細胞から各種の耐熱性芽胞まで幅広い微生物に対して,効率的な殺菌が可能となっている。また,その加熱処理時間が通常の加熱殺菌に比べて1/100以下に短縮できることから,原料に含まれる香気成分や熱に弱い栄養成分を保持する特徴を持つ。
Key words 交流高電界/芽胞/殺菌/液状食品.