日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.1 (2010)



表 題 インプラント摘出症例から採取した細菌に対する二酸化塩素の殺菌効果
著 者 黒山 巌,中島繁樹(日本歯科大学生命歯学部,東京IRG),大里重雄(日本歯科大学生命歯学部),久保田良一,金子泰英(東京IRG)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.1,pp.3-9(2010)

長年使用中にインプラント周囲炎または負担過重で摘出したインプラントフィクスチャーから分離培養した黒色(Porphyromonas 属)あるいは白色色素産生菌(Prevotella 属)と対照の P.g 菌を4タイプのフィクスチャーにそれぞれ汚染後, ClO2および活性化 ClO2の殺菌効果を試みた。両 ClO2には殺菌効果を認めたが,0.2%活性化 ClO2と超音波洗浄の併用では,最短30秒,最長3分で完全殺菌できた。以上から,0.2%活性化 ClO2を用いた超音波洗浄法は,インプラント周囲組織管理に有効である。
Key words Implant removed(摘出インプラント)/Citric acid(クエン酸)/Activated chlorine dioxide(活性化 ClO2)/Porphyromonas gingivalisP. g 菌)/Ultrasonic cleaning(超音波洗浄).