日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.2 (2010)



表 題 糸状菌の流動パラフィン重層法による長期保存後の生存性(ノート)
著 者 小沼ルミ,瓦田研介(地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 資源環境グループ),渡辺麻衣子,工藤由起子,小西良子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部),高鳥浩介(NPO法人カビ相談センター)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.2,pp.75-80(2010)

流動パラフィン重層法を用いて20年以上保存されていた糸状菌12属64種222株について菌株を継代培養し,生存性を評価した。その結果,属によって保存性に差があることが明らかになった。また,同じ属であっても菌種によって生存率は異なることが認められた。そのため,流動パラフィン重層法は簡便であるが,長期保存には他の方法も併せて用いることが必要と考えられる。
Key words Mineral oil method(流動パラフィン重層法)/Filamentous fungi(糸状菌)/Viability (生存性)/Preservation (保存).