表 題 |
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エチレンプロピレンゴムへの非解離型次亜塩素酸の浸透と拡散 |
著 者 |
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岩蕗 仁,福崎智司(岡山県工業技術センター) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.38,No.3,pp.143-148(2010) |
次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)水溶液中におけるエチレンプロピレンゴム(EPDM)への遊離有効塩素(FAC)の浸透と拡散をpH4~9の範囲で研究した。180日間のEPDMの浸漬処理後,有効塩素濃度の減少量(ΔC FAC)は,NaOCl水溶液のpHが低下するほど増加した。同様に,EPDM内部で検出されるClの合計量(ΣI Cl)もpHの低下に依存して増加した。さらに,ΔC FACとΣ I Clの間には,良好な相関性(R2=0.901)が得られた。以上の結果は,EPDM内部へのClの浸透度および拡散度は,NaOCl水溶液中の非解離型HOClの濃度に依存することを示すものである。
Key words |
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Inorganic-organic hybrid(無機-有機ハイブリッド)/Gemini quaternary ammonium compound(ジェミニ型第四アンモニウム化合物)/Extended-release(徐放性)/Antimicrobial activity(抗菌活性)/Antimicrobial constitution(抗菌組成物). |
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