表 題 |
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レジオネラ症のリスクマネジメント[4] レジオネラ属菌とアメーバ |
著 者 |
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八木田健司,泉山信司(国立感染症研究所 寄生動物部) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.38,No.3,pp.167-179(2010) |
冷却塔水や浴槽水などの水系環境がレジオネラ症の感染源となってしまう原因,またレジオネラ症成立の要因には,環境中でレジオネラ属菌の宿主となっている自由生活性のアメーバが深く関与している。宿主アメーバの役割はレジオネラ属菌を,1)増殖させる,2)その感染力を維持・向上させる,3)物理,化学的に保護する,そして4)運ぶ,の4点に集約される。その役割はレジオネラ症のリスクマネジメントを考える上でのキーワードになると考えられる。即ち,レジオネラ対策はアメーバ対策という側面が大きい。このような視点から,本稿では宿主アメーバとしての役割の重要性と生活環境におけるアメーバとレジオネラ属菌の実態をまとめた。
Key words |
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レジオネラ属菌/自由生活性アメーバ/自然宿主/細胞内増殖/水系環境汚染/バイオフィルム. |
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