日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.3 (2010)



表 題 レジオネラ症のリスクマネジメント[6] レジオネラ属菌の検査-培養法-
著 者 菊野理津子((財)北里環境科学センター微生物部)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.3,pp.189-198(2010)

迅速検査法として遺伝子による検査法が導入されているが,培養法による検査は確実に生菌を検出する方法であり,水質基準として採用されている。レジオネラ症防止指針においても最終判定には培養法の結果をもって判断することになっていることから重要な検査法と考えられる。培養法による検査は,経験と知識を有するものが行うべきであると考えられている。濃縮や前処理などの操作から培養後の判定までの工程を適切に行うことで精度良い検査結果が得られる。実際に検査を担当する立場から,これらの手順についての注意点ならびに課題となる事例を具体的に取り上げて紹介し,また,検査を行う上で検査員の安全確保が重要であると考えられることから,バイオハザードについても解説した。
Key words レジオネラ属菌/酸処理/熱処理/レジオネラ血清型別.