表 題 |
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この10年の洗濯機におけるカビ汚染の変化 |
著 者 |
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濱田信夫(大阪市立環境科学研究所) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.38,No.4,pp.243-249(2010) |
近年,全自動洗濯機に代わって,乾燥機能の付いた洗濯乾燥機が増加しつつある。全自動洗濯機にはしばしば著しいカビ汚染の見られることが知られている。本調査では,以前に行った全自動のカビ汚染調査と比較することによって,カビ汚染の変化を調べるととともに,ドラム式などの洗濯乾燥機のカビ汚染とも比較を行った。
洗濯乾燥機のカビ汚染は,全自動に比較して少ない傾向が見られた。しかし,全自動に比して,洗濯乾燥機は使い始めてから比較的短期間でカビ汚染が見られること,乾燥機能を2,3日に一度以上の頻度で使用しないと,カビ汚染は全自動と変わらないことがわかった。全自動洗濯機では,洗濯物についた汚れでカビ汚染に気づくのに対して,洗濯乾燥機ではフタを開けた時のカビ臭で気づくことが多いようだ。
Key words |
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Fungal contamination(カビ汚染)/Washing machine(洗濯機)/Drying(乾燥)/Exophiala/Scolecobasidium. |
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