表 題 |
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水酸化マグネシウムによる赤潮生物の運動性に対する影響とその作用機序 |
著 者 |
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滑川 輝(三重大学大学院生物資源学研究科),程川和宏(三重県水産研究所),日高正康,吉川 毅(鹿児島大学水産学部),中野みよ,田中礼士,前田広人(三重大学大学院生物資源学研究科) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.38,No.5,pp.289-295(2010) |
Heterosigma akashiwo,Chattonella marina と Heterocapsa circularisquama に対する水酸化マグネシウムの運動阻害と作用機序の解明を行った。生物防除剤の作用機序を解明するため,溶液の pH に影響を与えないアナログ(ポリマーラテックス粒子) を使用した。その結果,ポリマーラテックス粒子単体のみの対照区では,赤潮生物の運動阻害は起きなかった。一方,pHを上昇させた試験区では運動阻害が認められた。このことから水酸化マグネシウムを添加した後に,赤潮細胞への粒子の物理的接触と溶液のpH上昇効果の相乗効果が運動阻害を起こすことを確認した。
Key words |
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Red tide(赤潮)/Magnesium hydroxide(水酸化マグネシウム)/Physical contact(物理的接触)/Motility inhibition(運動阻害). |
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