表 題 |
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プラズマ滅菌・殺菌[2] 現在までに判明したプラズマ滅菌の研究の問題点とプラズマ滅菌のメカニズムの解明 |
著 者 |
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新谷英晴(中央大学理工学部),作道章一(琉球大学医学部保健学科生体代謝学分野) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.38,No.7,pp.447-454(2010) |
現在様々な気体を用いてプラズマ滅菌の研究が行われている。本講座の章では従来の論文の中で奇異に感じたことならびに未解明の点について考察してみたい。まず生物指標(BI)のクランプ現象であるが,BI作成のノウハウを有さなければまずはクランプは形成し,生残曲線はテーリングを示す。テーリングを従来の物理系研究者の様に反応速度論の違いで説明するのではなく,クランプの有無から説明する必要があり,それを実験で実証した。酸素プラズマの場合はエッチング現象が主なメカニズムである。一方,窒素,ヘリウム,アルゴン,キセノンなどの不活性ガスの場合はエッチングが殆ど見られず,芽胞の形態を維持させたまま死滅している。その理由については,発表されている論文の中では現象論しか提出されておらず,明確なメカニズム究明が今後の課題である。その大きな理由は芽胞の形態を維持させたまま死滅が可能であるということは,無菌性保証の達成と同時に素材・機能適合性の確保が容易であり,GMPの要求に容易に満足させ得ることができる点にある。
Key words |
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ガスプラズマ滅菌/生残曲線/テーリング/クランプ/エッチング. |
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