日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.7 (2010)



表 題 木材保存の現状と将来[3] 木材防腐剤,防かび剤(1) 有機系薬剤
著 者 小林智紀(三和インセクティサイド(株))
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.7,pp.473-483(2010)

木材の防腐処理方法には,加圧注入法,表面処理法がある。また防かび処理は浸漬処理法により行われる。加圧注入処理法は,水溶性あるいは水分散型の薬剤を木材中に圧入する方法で,脂肪酸金属塩の乳化型薬剤,酸化銅(II)と各種トリアゾール系化合物の混合剤,第四級アンモニウム塩の水溶剤などが知られている。表面処理には,近年乳化型薬剤,水性乳剤などの剤型が主流を占めている。トリアゾール系化合物のシプロコナゾールが主流であり,有機ヨード系化合物のIPBCなども使用されている。防かび処理は浸漬処理法により行われる。ベンゾチアゾール系化合物とチオシアネート系化合物の混合剤が主である。
Key words 脂肪酸金属塩/トリアゾール系化合物/第四級アンモニウム塩/有機ヨード系化合物/トリアゾール系化合物/ベンゾチアゾール系化合物/チアゾール系化合物.