日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.10 (2010)



表 題 コンタクトレンズ消毒保存液マルチパーパスソリューションのAcanthamoebaに対する消毒効果(ノート)
著 者 枝川亜希子(大阪府立公衆衛生研究所衛生化学部,佐賀大学医学部),木村明生(大阪府立公衆衛生研究所総務部),田中榮次,土井 均(大阪府立公衆衛生研究所衛生化学部),楠原康弘(藤田保健衛生大学医療科学部),足立伸一(大阪府立公衆衛生研究所衛生化学部),宮本比呂志(佐賀大学医学部)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.10,pp.661-665(2010)

角膜炎の原因となるAcanthamoebaに対するMPSの消毒効果について検討を行った結果,Acanthamoeba数は時間経過と共に減少し,1-4日後に死滅した。一方,精製水,生理食塩水,0.4mg/l塩素水と接触したAcanthamoebaは,28日後も生存していた。今回我々が使用した3種のMPSについては,Acanthamoebaに対する十分な消毒効果があると認められ,MPSの使用がAcanthamoeba角膜炎の感染リスクを増大させる可能性は低いことを示唆するものであった。
Key words Acanthamoeba spp.(アカントアメーバ)/Multipurpose solutions(マルチパーパスソリューション)/Acanthamoeba keratitis(アカントアメーバ角膜炎)/Disinfection effect(消毒効果).