日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 38, No.11 (2010)



表 題 切り花の鮮度保持におけるホタテ焼成貝殻カルシウム粉末の利用(ノート)
著 者 天願ルイス,澤井 淳(神奈川工科大学応用バイオ科学部)
掲 載 防菌防黴,Vol.38,No.11,pp.723-727(2010)

ホタテ焼成貝殻カルシウム粉末(HSSP)の切花の品質保持に及ぼす影響について検討した。HSSPを添加した場合,バラの日持ち期間は対照に比べ有意に延長した。スーパーオキシドジスムターゼ活性は対照に比べ,短期間で増大した。カタラーゼ活性およびタンパク質量には変化は認められなかった。また,溶液中の菌数は,対照が4日目で106cfu/mLであるのに対して,HSSPを添加した場合は,102-103CFU/mL以下に抑えられた。以上の結果より,切り花の品質保持においてHSSPが適用可能であることが示唆された。
Key words Calcium oxide(酸化カルシウム)/Anti-bacterial activity(抗菌活性)/Antioxidative enzyme activity(抗酸化酵素活性)/Alkali(アルカリ)/Cut flower(切り花).