日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.3 (2011)



表 題 抗菌技術への取り組みの現状課題[1] 環境浄化薬剤 (2)住宅内の微生物汚染とその予防技術
著 者 山岸 弘(ライオン(株)リビングケア研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.3,pp.185-192(2011)

住宅内で生活者が気にしている不具合として,浴室の「ピンク色のヌメリ」,トイレの「尿がしみついたようなニオイ」,キッチンの「排水口のヌメリとニオイ」,寝室の「こもったニオイ」が挙げられる。これらの発生には原因となる微生物が存在し,それぞれ Rhodotorula,Staphylococcus,Pseudomonas であった。これらの微生物の特徴を明らかにした上で,予防技術として,微生物抑制効果および住宅内の各空間における使用性の観点から,銀イオンを活用した抗菌製剤を提案した。
Key words Microbial contamination(微生物汚染)/Bathroom(浴室)/Toilet room(トイレ)/Kitchen(キッチン)/Bed room(寝室)/Pink slime(ピンクヌメリ)/Rhodotorula(ロドトルラ)/Methylobacterium(メチロバクテリウム)/Cladosporium(クロカビ)/Urine(尿)/Ammonia(アンモニア)/Urea(尿素)/Aldehyde(アルデヒド)/Silver ion(銀イオン)/Antibacterial agents(抗菌剤)/Hygiene(衛生)/Cleanness(清潔).