表 題 |
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桐たんすの変色部に生育した糸状菌の分離および同定 |
著 者 |
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小沼ルミ,瓦田研介,宮崎 巌,飯田孝彦,浜野智子(地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 資源環境グループ),井上雅史((株)相徳),渡辺麻衣子,工藤由起子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.39,No.4,pp.205-211(2011) |
桐たんすの変色部から糸状菌を分離し,形態観察および分子生物学的同定を行った。その結果,異なる環境で使用されていた複数の桐たんすの変色部からはAspergillus penicillioidesなどの好乾性菌のみが分離され,好湿性菌は分離されなかった。このことから,桐たんす内部は好乾性菌の生育が可能な環境であったことが示唆され,桐たんすの変色を予防するには好乾性菌の抑制に配慮した防カビ剤の検討が必要であると判明した。
Key words |
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Furniture made from Kiri(Paulownia tomentosa)(桐たんす)/Fungal contamination(カビ汚染)/Identification(同定)/Xerophilic fungi(好乾性菌). |
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