日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.4 (2011)



表 題 ガスプラズマ滅菌化学種であるラジカルならびに励起分子に拠る健康障害とその予防
著 者 新谷英晴(中央大学理工学部,元国立医薬品食品衛生研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.4,pp.221-233(2011)

ガスプラズマ滅菌化学種であるラジカルならびに励起分子と呼ばれる活性酸素分子種が生体内で種々の悪影響を与えていることは良く知られた事実である。生体に悪影響を与えるからこそ,微生物を死滅させるのである。同時に活性酸素は滅菌化学種の一種でもあり同時に脂肪酸のβ酸化などでは生体内で必須な存在である。そのため活性酸素を体内から全く無くすということは不可能であるし,またある程度の濃度が生体内では必要とされるため,活性酸素との共存の路を模索する必要がある。また生体内の過剰な活性酸素が原因となる病気の原因を究明し,メカニズムを解明することは,病気を軽減させる上で重要な課題である。今回,ラジカル,活性酸素,励起分子の記述と同時に生体への障害の例とその防止法について記述した。
Key words ラジカル/励起分子/健康障害/美容/老化.