日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.6 (2011)



表 題 注目されるウイルス感染症と制御対策[6] C型肝炎
著 者 福原崇介,松浦善治(大阪大学微生物病研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.6,pp.363-374(2011)

C型肝炎ウイルス(HCV)感染は30から40年の慢性感染を経て,致死的な肝硬変および肝細胞癌を高確率で発症させるため,その制御は極めて重要である。感染経路は針刺しによるものであるため,感染者との針の共有を回避することで,ほぼ完全に感染拡大を防ぐことが可能である。しかしながら,世界中で慢性感染者は2億人以上と推測されており,病態発生の制御としての抗ウイルス治療によるウイルス排除が最も重要な課題である。
Key words C型肝炎ウイルス/制御法.