表 題 |
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プラズマ滅菌・殺菌[20 閉講にあたり |
著 者 |
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新谷英晴(中央大学理工学部,元国立医薬品食品衛生研究所) |
掲 載 |
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防菌防黴,Vol.39,No.11,pp.687-692(2011) |
現時点で市販のガスプラズマ滅菌装置は存在しない。世界中でガスプラズマ滅菌装置の研究開発が盛んに研究されている。その理由はSAL10-6の無菌性保証達成と同時に素材・機能適合性の確保が唯一可能な滅菌法だからである。つまりは既存の滅菌法ではSAL10-6の無菌性保証の達成と同時に素材・機能適合性の確保は不可能であり,現行の滅菌バリデーションならびにGMPに不適合な滅菌法ばかりが使用されていることになる。そういう観点から本年3月31日付け官報にガスプラズマ滅菌が公に掲載され,同日付けで厚生労働省通達も出された。このことはガスプラズマ滅菌の公認が容易になったことを意味する。今後ガスプラズマ滅菌の申請を行うにあたり様々な装置改良が求められることであろう。それらをクリアーすることによりガスプラズマ滅菌器の市場での認知が促進されることと考える。
Key words |
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Gas plasma sterilization(ガスプラズマ滅菌)/Inactivation(不活化)/Endotoxin(エンドトキシン)/Biofilm(バイオフィルム)/Prion(プリオン). |
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