日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 39, No.12 (2011)



表 題 熱損傷菌におけるコロニー形成時間の分布
著 者 飯田友峰,相澤昌嗣,坪谷重利,武内真理子(武田薬品工業(株)CMC研究センター開発分析研究所)
掲 載 防菌防黴,Vol.39,No.12,pp.741-747(2011)

熱損傷がコロニー形成時間に及ぼす影響を評価するために,平板培地を自動的に連続観察する装置を用いて個々のコロニーが検出できる大きさになるまでの培養時間を測定した。日本薬局方に記載されている7種の中温菌について測定したところ,使用したすべての微生物のコロニーの平均検出時間と検出時間の標準偏差は比例関係にあり,個々のコロニーの検出時間の分布には移動ガンマ分布モデルがよく当てはまった。以上のことから,一般的な中温菌のコロニー形成に関しても同様の挙動を示すことが示唆される。
Key words Individual lag time(個々の生育遅延)/Heat injured cells(熱損傷菌)/Colony formation curve(コロニー形成曲線)/Shifted gamma distribution(移動ガンマ分布)/Rapid microbiological methods(迅速微生物検出法).