表 題 | : | 抗菌加工製品の抗微生物活性の評価・測定法とその課題[6] 5-2)抗カビ活性測定法 |
著 者 | : | 森山康司(TOTO(株)総合研究所) |
掲 載 | : | 防菌防黴,Vol.40,No.3,pp.173-178(2012) |
抗カビ加工製品のカビに対する評価の概念として「カビ抵抗性」と「抗カビ性」がある。カビ抵抗性はカビが生えるかどうかを,抗カビ性はカビの生育を阻害するかどうかを評価するものであり,両者は明確に区分すべきものであることを説明した。カビ抵抗性については汎用されている規格JIS Z 2911の方法を例示して概説した。抗カビ性についてはハロー法を紹介し,簡便に抗カビ性能を評価出来ることを示した。また,実基材を用いて実際の使用現場で行うフィールドテストの重要性を指摘した。さらに,新しい技術である「光触媒」について原理を含めて紹介し,その抗カビ性測定法の規格であるJIS R 1705についても,その特性と方法を概説した。
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