生薬は自然界に産する植物,動物,鉱物から調製されたものである。その品質は日本薬局方,日本薬局方外生薬規格,自主基準にのっとり形態学,理化学,微生物の分野からの試験で確保されている。しかし,香辛料と同様に天産物であるバイオバーデン問題からのマイコトキシン汚染が常に危惧されている面もある。そこで,生薬のアフラトキシン汚染とアフラトキシン産生菌付着の実態,並びに,WHOガイドラインの液体クロマトグラフィーによるアフラトキシンの試験法について紹介した。