ポリエチレンテレフタレート(PET)表面に不可逆付着したPseudomonas fluorescensの塩素併用アルカリ洗浄における除去および死滅挙動を検討した。NaOH溶液(pH 12)による洗浄(60 s)では,PET表面上の菌体数は一次反応に従って減少した。NaOH溶液に0.02%乳化剤(GE)および100mg/lの次亜塩素酸ナトリウム(NaOCl)を添加すると,付着菌体数の減少速度は2~3倍促進され,対数減少値は約3となった。一方,PET表面に残存する生菌数として評価すると,対数減少値はNaOH/GE溶液を用いた洗浄では4.2となり,さらにNaOClを含有するNaOH/GE溶液を用いた洗浄では,洗浄・殺菌作用により完全な不活化が達成された。
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Polyethylene terephthalate(ポリエチレンテレフタレート)/Pseudomonas fluorescens(シュードモナス・フルオレッセンス)/Combined alkali-chlorine cleaning(塩素併用アルカリ洗浄)/Calorimetric analysis(熱測定解析)/Hypochlorite ion(次亜塩素酸イオン). |
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