日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.7 (2012)



表 題 医食住のマイコトキシン[5]
マイコトキシンの健康被害 4-2)免疫毒性
著 者 杉山圭一(国立医薬品食品衛生研究所 変異遺伝部)
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.7,pp.459-466(2012)

カビ毒(マイコトキシン)の毒性について免疫系機能に対する毒性,即ち免疫毒性の観点からマイコトキシンの健康被害に焦点をあて,最近の知見も踏まえ概説した。グローバルレベルでは発がん性のみならず,免疫毒性を介して誘発されるマイコトキシンによる健康被害も甚大と言わざるを得ない状況にある。
一方,わが国では新興・再興感染症が保健衛生上新たな脅威の一つとして近年同対策の必要性が高まっている。本稿ではマイコトキシンが新興・再興感染症におよぼす影響についても考察した。

Key words Mycotoxin(カビ毒)/Immunotoxicity(免疫毒性)/Infection(感染症).