日本防菌防黴学会

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防菌防黴誌(和文誌)

Vol. 40, No.8 (2012)



表 題 医食住のマイコトキシン[4]
マイコトキシンの健康被害 4-1)発がん性
著 者 小西良子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
掲 載 防菌防黴,Vol.40,No.8,pp.521-527(2012)

マイコトキシンの健康影響被害のうち,食品衛生上関心の高い発がん性について紹介する。Aspergillus属が産生するアフラトキシンが最も有名で,毒性も高く,ヒトにも疫学調査の結果から発がん性があることが証明されている。その他,オクラトキシンAおよびフモニシンは発がん性が動物実験で確認させている。本稿では,国際機関では発がん性がリスク評価としてどのように扱われているかを解説し,各論としてアフラトキシン,オクラトキシンA,フモニシン等の発がん機序を含み紹介していく。

Key words アフラトキシン/オクラトキシンA/フモニシン/発がん性/リスク評価.